2月6日(木)第63回高知学芸高等学校創立記念式典が行われました。学芸高校は戦後間もない教育の混乱期において、落ち着いた環境で勉学に励むことができる学校として、63年前に1期生250名、教職員16名でスタートしました。
式典では橋本校長から、本校創立の経緯と歴史について説明があり、最後に「今過ごしている1日1日が学芸の歴史となっています。日々、前向きに過ごしてください」と述べられました。
その後、中学生、高校生、教職員全員で「学芸賛歌」を斉唱しました。下の文は学芸高校創立時に生徒を募集する文書に書かれていたものです。
人の一生は青年期の志によって決定します。この大切なときに、貴い自我の個性に目覚め、より高い人格を求めて、生活に必要な学問、芸術の実力を身に修めるのが高等学校に学ぶ目的です。
さて、新しい時代の正しい高等教育とは、どんなものでしょうか。高知学芸高等学校は、これを具体的に実践するため、正しい理念に立ち、衆望を負うて、いよいよきたる四月から発足します。今や若草の原に近代様式を誇る美しい校舎の新築が進められているのはご承知のとおりです。
必要なのは本気になって勉強しようという生徒です。自らの英知を、能力を、品位を自ら進んで洗練しようとする希望にあふれ、気力に満ちた若人を本校は喜んで迎えます。
あさくらの山の朝風の清新な校風を、ともどもに心合わせて創始するパイオニア第一期生の入学を待ち望んでいます。このような人々を本気になって伸ばすべく、自由、独創、好学の念の篤い高等学校を造りたいというのが設立当事者の念願です。