平成28年1月25日(月)東京ドームホテルにて表彰式が行われ、本校生徒の谷脇花乃さん(高校2年)に賞状や楯などの賞品が授与されました。
谷脇さんの作品「『物語』を探して」は、全国11万編を超える応募の中から3位賞にあたる「一ツ橋文芸教育振興会賞」に選ばれました。
選考委員の先生方は次のように講評されています。(一部抜粋)
辻原 登 氏(作家)
谷脇花乃さんの『「物語」を探して』は、今回の最終選考に残った作品中、最もしゃれて、チャーミングな作品だった。特に「読書体験」についての分析は見事だ。そして、末尾の一行に感嘆。「街行く人を眺めていた私は、今日ここでやっと、自分の足元にも一筋の影が落ちていることに気が付いた」。Sukoshi・Fermataに乾杯!
穂村 弘 氏(歌人)
読書が現実の見え方を変容させるというスタンスで書かれた秀作だ。「読書体験とは、一冊の本を通して生まれる『物語』の連鎖ではないのか」という認識のユニークさに加えて、「少し・フェルマータ」という言葉のセンスにも魅力を感じた。
角田 光代 氏(作家)
「読書体験とは、一冊の本を通して生まれる『物語』の連鎖ではないのか」という、谷脇花乃さんが書いた一文に、はっとした。この体験記には、そんなふうな美しく、読み手を納得させる文章がちりばめられている。
また、表彰式後のレセプションでは、選考委員の先生方や他の受賞者のみなさんたちと楽しく交流することができました。
谷脇さんの作品は、2月の上旬に『一ツ橋文芸教育振興会の読書推進活動』ホームページ(http://www.hitotsubashi-bks.jp/dokusho/)で紹介される予定です。